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火の能力や避難設備も備えているとのことであった。それらの説明の後、活発な質問等があり、非常に有意義な1時間余であった。

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交流会終了後、次の訪問地である西安に向かうため午後12時30分頃、北京空港に到着。
北京空港を予定通りの午後1時35分に離陸、西安空港に午後3時20分到着し、約90分かかって宿泊先の新紀元賓館に到着した。午後6時30分から新紀元賓館内において陝西省消防協会柳*元理事長等との会見ののち、午後7時15分から別席にて懇親晩餐会が開催された。
11月19日は、兵馬俑坑・華清池・大雁塔観光である。午前8時ホテルを出発、約60分で大ドームに覆われた兵馬俑博物館に到着した。兵馬俑は、その数約8,000余といわれ武士俑の背丈は180センチ前後もあり壮観であった。
次に、白楽天の「長恨歌」の中で『春浅く浴を賜う華清の池』とうたわれた、唐の玄宗皇帝と楊貴妃の恋の場所として有名な華清池を見学した。楊貫妃が使ったとされる湯殿は、三つの宮殿のような建物の中にあった。また、池のほとりには、楊貴妃の像があり、借景とあいまって優美なたたずまいを見せていた。
次は、西安のシンボルともなっている大雁塔の観光であるここは三蔵法師ゆかりの地で、塔の高さは64メートル、各層には窓があり、最上階まで登れるとのことであった。
この日の晩餐は午後6時から華林美食城でとることとなった。ショーも行われる所であるが、西安といえば鮫子・鮫子といえば西安というくらい餃子の有名な所である。晩餐には中国料理の他、21種類もの当地の敏子が食卓をにぎわし、視察団一同大満足であった。
翌20日は、新紀元賓館内において午前9時から西安市消防協会趣向哲副理事長等や女性防火隊の12名との交流会が行われた。これら女性防火隊の本職は警官で、警察組織のなかで防火隊が編成されており、その活動の説明等を含め、約1時間30分の交流が行われた。
交流終了後、最後の訪問地・上海への出発準備を行い、昼食後、午後1時過ぎにホテルを出発。西安空港を午後3時50分離陸し、上海空港には午後5時50分に予定通り到着した。
当日は、宿泊ホテルの上海銀河賓館で午後7時から上海市消防総隊朱偉昌局長及び上海消防協会張水明副理事長等との会見が行われたのち、7時45分から歓迎晩餐会となった。
21日は、黄浦江のほとりにある豫園の参観。園内は大小の楼閣が点在し、龍が乗った壁で分けられ、所々に龍の頭が表れており視察団もその前で記念写真をとっていた。

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そのあと、黄浦江東岸に2年前に完成した高さ460メートルの東方明珠テレビ塔を見学。上海の中心地を360度一望できる上部回転ドーム内で昼食を摂った。午後は、先月開館したばかりの上海博物館の見学・近代的な立派な建築で展示品もそれぞれのコーナーで分けられ、日本からも多くの観光客が訪れており、修学旅行生などの一団も来ていた。
いよいよ帰国の22日、早朝から慌ただしく準備を行い、視察期間中、一緒に行動いただいた中国消防協会の方々や上海消防協会の方々の見送りを受け、関西空港行き午前11時05分、成田空港行き11時35分にそれぞれ別れ、帰途についた。
今回の視察についてお世話になった中国の皆様及び視察団貝の協力に深く感謝申し上げるとともに、さらに日中両国の婦人消防・防火の交流発展が一層促進されることを期待いたします。

 

 

 

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